はみがきガム

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2013 全仏オープン 錦織圭 VS ラファエル・ナダル

 

ナダル強すぎ

 

立ち上がりは見ていて非常に良い感じでした。適度に緊張していて、落ち着いている。

そのような印象を受けました。

大舞台でクレーキングと戦うという状況でも堂々とプレーしていて、ほんと強くなったなぁと感じました。

 

 

序盤は作戦が良い具合にはまっていたと思います。

ナダルのバックを攻め、甘くなった球をナダルのフォアへ展開する。

この形を上手く実現できていたと思います。

 

 

しかし、後半になるとバックの攻めを読まれてフォアに回り込まれたり

ナダルのバックからの攻撃も冴えてきました。フォアに振られても深い返球で

振り出しに戻されたり、じょじょにナダルの真骨頂である守備力が出てきます。

 

 

こうなると錦織も作戦を実行するのが難しくなります。

なんせ、あの超ヘビートップスピンの効いた球をナダルが拾う分だけ

正確にコントロールする必要があるからです。技術力だけでなく精神面でも

強くなくてはなかなか出来るものではありません。

 

 

甘くなれば逆にやられる、常にリスクを負わされるような精神状態で

5セットマッチを戦い抜くことはほぼ不可能なんじゃないかと、この試合で

私は思い知らされました。

ナダルの全仏に対する戦績、55勝1敗です。ありえない数字ですが今日の試合を

見れば頷けます。

 

 

錦織にもブレイクポイントが来ていたのですが、セカンドサーブをリターンミス

など勿体ないミスがありました。やはりナダル相手だとフリーポイントが少ない分、

力が入ってしまうのでしょうか。

 

 

後半はナダルとの地力の差を感じたのか、集中力が切れプレーが少々雑になっていました。

その隙をナダルが見逃す筈もなくブレークし、終わってみればナダルの圧勝でした。

 

 

しかし、錦織はチャレンジャーとして負けても良いから力を試すという感じではなく

本気で勝ちにいく姿勢をプレーを見ていてヒシヒシと感じました。

チャレンジャー特有の開きなおって全て仕掛けるテニスではなく

しっかりポイントを組み立てゲームメイキングしていました。

上に上がることしっかり見据えてると言いますか、負けはしたものの、これからまた

十分に期待できそうです。

 

 

今回は錦織にも課題はありますが、ナダルが非常に良いプレーをしていたのが大きいと思います。

特に大事なポイントでのギアを上げた時のナダルは本当に凄かった。

大事な場面で考えをしっかり実行する、これがビッグ4の強さだと思います。

 

 

次はウィンブルドン、クレーからグラスへサーフェスがガラッと変わります。

クレーより好きと言っていましたし、どんなプレーが見れるのか楽しみです。